こんなお悩みありませんか?

お腹にガスが溜まり続けて苦しい、トイレに行ってもガスがなかなか出ない、お腹の張りがひどくて電車やバスに乗ることもできない…。休み時間や就業時間のたびにトイレにこもってガスを出さないと仕事や勉強に集中できない。こんな過敏性腸症候群ガス型の症状でお困りではありませんか?実は、下痢型や便秘型とは異なるアプローチが必要なのです。
動画解説
この記事では、木もれび鍼灸院の弓削周平が解説する過敏性腸症候群ガス型の原因とセルフケア方法について詳しくご紹介します。梁丘穴というツボを使った即効性のある改善方法や、残便感との関係性について、東洋医学と現代医学の両面から分かりやすく解説していきます。
なぜこの症状が起こるのか?その根本原因
過敏性腸症候群ガス型は、多くの方が「ストレスが原因」と思われがちですが、実は下痢型や便秘型とは根本的に原因が異なります。当院での臨床経験から、ガス型の患者様の多くが「残便感」という共通の悩みを抱えていることが分かってきました。
現代医学から見た原因
過敏性腸症候群ガス型は、単独で診断されることはほとんどありません。なぜなら、他の疾患との関連性が非常に強いからです。
- 呑気症(空気嚥下症):無意識に空気を飲み込んでしまう
- 機能性ディスペプシア:早期飽満感や胃もたれが関連
- GERD(胃食道逆流症):非びらん型の逆流性食道炎
- 上腸間膜動脈症候群:十二指腸がクリップ状に挟まれる状態
- SIBO(小腸内細菌増殖症):小腸での異常な細菌増殖
- 直腸の感覚神経機能低下:便が直腸に入っても便意を感じにくい
特に重要なのが「残便感」の問題です。これは便がしっかり出ているにもかかわらず、直腸の自律神経や感覚神経が鈍くなっているため、排便したい感覚が出にくい状態です。小学校から中学校にかけてトイレを我慢していた方に多く見られます。
東洋医学から見た根本原因
東洋医学では、過敏性腸症候群ガス型を「気滞」「脾胃虚弱」「大腸伝導失常」の観点から捉えます。
- 気滞(きたい):気の流れが滞ることで腹部膨満感が生じる
- 脾胃虚弱:消化吸収機能の低下により、胃腸の蠕動運動が弱くなる
- 大腸伝導失常:大腸の伝導機能が正常に働かず、ガスの排出が困難になる
- 腎陽虚:体の温める力が不足し、腸の動きが鈍くなる
特に筋肉量が少ない女性、若年層(10〜40代)、低体重(BMI22以下)の方は、腸間膜脂肪や体脂肪が少ないため、胃腸が正常な位置を保てず、横型の胃が縦型になるなど、消化吸収機能が著しく低下している傾向があります。
症状改善への具体的なアプローチ【解決パート】
過敏性腸症候群ガス型の改善には、ガスだけを解消するのではなく、腸全体と胃全体の動きを同時に改善していくことが重要です。
今すぐできるセルフケア
生活習慣の見直し
- トイレを我慢しない習慣:残便感があれば、時間をかけてもしっかり排便する
- 呼吸の改善:横隔膜の緊張を解くため、深い腹式呼吸を心がける
- 適度な運動:筋肉量を増やすことで、胃腸の位置を安定させる
- 体重管理:極度に痩せている方は、適正体重(BMI22前後)を目指す
効果的なツボ押し
過敏性腸症候群ガス型に最も効果的なツボをご紹介します。
- 梁丘穴(りょうきゅうけつ):膝蓋骨(膝のお皿)の外側から指4本上にあるツボ。便座に座った時に肘で押さえることで、骨盤内の陰部神経と関連し、直腸の感覚を改善します。グリグリせず、じんわりと上から下に排便中ずっと押し続けることがポイント。
- 天枢(てんすう):おへその両脇、指3本分外側。大腸の機能を整え、ガスの排出を促進します。
- 気海(きかい):おへその下、指2本分。全身の気の流れを整え、腹部膨満感を緩和します。
簡単エクササイズ・呼吸法
- 便座での梁丘穴刺激法:排便時に必ず両膝の梁丘穴に肘を置き、体重をかけて圧迫する。これにより直腸の感覚神経が活性化され、残便感が改善されます。
- 横隔膜リラックス呼吸:仰向けになり、お腹に手を置いて、ゆっくり鼻から吸って口から吐く腹式呼吸を1日3回、各5分間行う。
- ガス抜きのポーズ:仰向けで両膝を抱え、お腹に引き寄せて30秒キープ。これを3〜5回繰り返す。
専門的な鍼灸治療のアプローチ
木もれび鍼灸院では、過敏性腸症候群ガス型に対して、胃腸全体の機能改善を目指した総合的なアプローチを行っています。
鍼灸治療の特徴
- 体質診断による個別治療:脈診・腹診により、気滞・脾胃虚弱・腎陽虚などの体質を見極め、一人ひとりに最適な治療を行います。
- 複合疾患への対応:機能性ディスペプシア、GERD、SIBOなど関連疾患も同時にケアします。
- 自律神経調整:直腸の感覚神経機能を回復させ、残便感を根本から改善します。
- 副作用のない安全な治療:薬に頼らず、自然治癒力を高める治療法です。
治療の流れ
- 詳細な問診:症状の発症時期、排便習慣、生活環境、既往歴などを詳しく伺います。
- 東洋医学的診断:脈診、腹診、舌診により、体質タイプを判定します。
- 個別治療プラン:梁丘穴をはじめ、天枢、足三里、気海など、症状と体質に合わせたツボを選択します。
- 生活指導:セルフケアの方法、食事、運動など、日常生活での改善ポイントをアドバイスします。
- 定期フォローアップ:症状の変化に応じて治療内容を調整し、根本的な体質改善を目指します。
患者様からよくいただくご質問
Q1: 過敏性腸症候群ガス型と診断されましたが、下痢型や便秘型とは何が違うのですか?
A: 下痢型や便秘型はストレスと直接的な関係がありますが、ガス型は呑気症、機能性ディスペプシア、GERD、SIBOなど他の疾患との関連性が強く、特に「残便感」と「直腸の感覚神経機能低下」が大きな特徴です。そのため、ガスだけを解消するのではなく、胃腸全体の動きを改善する必要があります。
Q2: 梁丘穴を押してもすぐには効果が感じられませんが、どのくらい続ければいいですか?
A: 梁丘穴の刺激は、排便時に必ず行うことが重要です。グリグリ押すのではなく、じんわりと圧をかけ続けることで、骨盤内の陰部神経を介して直腸の感覚が徐々に改善されます。個人差はありますが、2〜4週間継続することで、残便感の軽減とガス排出の改善を実感される方が多いです。
Q3: 鍼灸治療は痛くないですか?どのくらいの頻度で通う必要がありますか?
A: 当院では髪の毛ほどの細い鍼を使用しますので、ほとんど痛みはありません。初回は週1〜2回の治療をお勧めし、症状が安定してきたら2週間に1回、月1回とペースを調整します。慢性化している場合は3〜6ヶ月程度の継続治療で、体質改善を目指します。
まとめ:健やかな毎日を取り戻すために
過敏性腸症候群ガス型は、単なる「ガスの問題」ではなく、残便感や直腸の感覚神経機能低下が根本原因となっています。以下のポイントを押さえて、症状改善に取り組んでいきましょう。
- 残便感の解消が最優先:トイレを我慢せず、しっかり排便する習慣をつける
- 梁丘穴のツボ押しを習慣化:排便時に必ず行うことで、直腸の感覚神経が改善される
- 複合疾患への理解:機能性ディスペプシア、GERD、SIBOなど関連疾患も視野に入れる
- 体質改善の重要性:筋肉量を増やし、適正体重を維持することで胃腸の位置を安定させる
- 早期の専門治療:慢性化する前に鍼灸治療で根本的な改善を目指す
ガスそのものがストレスになっている方が非常に多くいらっしゃいます。まずは腸の状態を一つでも改善することで症状が軽減され、それによってストレスも解消されていくという好循環を作ることができます。一人で悩まず、まずは専門家にご相談ください。あなたの症状に最適な治療プランをご提案いたします。
木もれび鍼灸院でのご相談・治療をお考えの方へ
当院では、一人ひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイド治療を行っています。過敏性腸症候群ガス型でお悩みの方、残便感やお腹の張りで日常生活に支障をきたしている方、根本的な体質改善を目指したい方は、ぜひ一度ご相談ください。
【こんな方におすすめ】
- 慢性的なお腹の張りやガス溜まりにお悩みの方
- 残便感があり、トイレから出られない方
- 機能性ディスペプシアやGERDも併発している方
- 薬に頼らず自然治癒力を高めたい方
- セルフケアの正しい方法を知りたい方
- 根本的な体質改善で健康な毎日を送りたい方
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木もれび鍼灸院
大阪府池田市で慢性的な胃腸障害の治療に特化しています。
お一人おひとりに寄り添う丁寧な治療を心がけています。
初回カウンセリングでは、あなたの症状や体質について詳しくお話を伺います。
※初回の方には詳しい問診とカウンセリングを行います
※過敏性腸症候群ガス型の症状や体質について気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください
※梁丘穴のツボ押しなど、セルフケアの指導も丁寧に行います

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