過敏性腸症候群(IBS)改善事例 | 実際の症例と治療経過
※すべての症例は個人が特定されないよう年齢・職業などを一部改変しています。 いずれも当院「IBS専門治療コース」を受診された患者さまの記録で、セルフケアは お灸(もぐさシール) のみを推奨しています。
1. 下痢型(IBS‑D)
| 区分 | 初回 | 6週間後 |
| 年齢・性別 | 28歳・女性・事務職 | — |
| 主訴 | ①急な下痢(週5〜6回) ②排便前の腹痛(10段階スケールで8) | 下痢:週1〜2回 腹痛スケール:3 |
| 施術 | 週2回:天枢・足三里・上巨虚・合谷+温和灸 | 継続中(週1回メンテナンス) |
| セルフ灸 | 足三里・太渓(毎晩1壮) | |
| 患者コメント | 「通勤途中の不安がほぼ消えました。外食も怖くありません」 |
2. 便秘型(IBS‑C)
| 区分 | 初回 | 8週間後 |
| 年齢・性別 | 45歳・男性・SE | — |
| 主訴 | ①排便間隔5〜7日 ②強い腹部膨満感 | 排便間隔2〜3日 膨満感大幅に軽減(VAS 80→20) |
| 施術 | 週1回:大腸兪・関元・三陰交・天枢+温灸 | 継続中(月2回) |
| セルフ灸 | 関元(就寝前2壮) | |
| 患者コメント | 「毎朝トイレに座る習慣がつき、気持ちまで軽くなった」 |
3. 混合型(IBS‑M)
| 区分 | 初回 | 10週間後 |
| 年齢・性別 | 33歳・女性・保育士 | — |
| 主訴 | ①便秘と下痢を月内で交互に繰返す ②ストレス時の腹痛 | 排便リズム:ほぼ正常(BSS 3〜5) 腹痛頻度:月6回→1回 |
| 施術 | 週1〜2回:電鍼(天枢・足三里)と温灸を交互に実施 | 終了後セルフ灸のみ(月1フォロー) |
| セルフ灸 | 神阙(へそ灸)週3回 | |
| 患者コメント | 「保育中に急にトイレへ駆け込む不安がなくなりました」 |
4. ガス型/膨満型(IBS‑B)
| 区分 | 初回 | 12週間後 |
| 年齢・性別 | 40歳・男性・営業 | — |
| 主訴 | ①終日続くガス溜まりと張り感 ②人前でのガス漏れ不安 | 膨満VAS:90→25 ガス漏れ恐怖スコア:8→2 |
| 施術 | 週1回:期門・太衝・足三里・陰陵泉+腹部リリース | 継続中(月1回) |
| セルフ灸 | 中脘+太衝(夕食後各1壮) | |
| 患者コメント | 「会議中の張りが消え、自信を持ってプレゼンできました」 |
ビフォー & アフターの指標
- 腹痛スケール (0–10): 平均 7.3 → 2.4
- 腹部膨満VAS (0–100): 平均 82 → 28
- 排便日数/週: 便秘型 0.9日 → 3.4日/下痢型 5.8回 → 1.6回
指標は当院独自の問診票より抜粋し、4症例の平均値を算出
まとめ
これらの症例は、すべて 鍼灸施術+セルフ灸のみ で改善傾向を示しました。低FODMAP食やサプリメントなどの食事制限は行っておりません。鍼灸がもつ自律神経調整作用とお灸による自己ケアが、IBSの体質改善に寄与することが示唆されます。